実力養成C#ワークブックを読んだ
最近発売したC#の本を読了したので所感を記載。 気になる人は以下のページからサンプルが少し読めます。 ↓この本 www.shoeisha.co.jp
ちなみに私の読む前のレベルは業務でC#, C++(Windowsアプリケーション)による開発を2年程度、組み込み系でCを2年程度 C#のレベルとしては独習C#を読み終えているレベルです。
本の概要
大きく分けて3部構成になっている
第2部 デリゲート・イベント・ジェネリックの解説
・シングルトン
・アダプタ
・ビジター
感想
全体としては、C#の機能を大量のサンプルを用いて解説しているため、継承、インターフェースといった機能に不安がある人は読むことで機能の整理ができると感じた。 コンパイルエラーになる例と、その理由も示しているというのは最近の本にはあまり見ないので、なんかこれでコンパイルが通らないんだけど????って人にも向いているかもしれない。
誤植と思われる部分も一部あるが、読んでいれば気が付くレベルのため、あまりに気にする必要はない。
サンプル数が本当に多いので、全部写経をするとしんどそう。。。私は、プログラム読んでスムーズに頭に入らなかったものだけ写経するようにしてます。。。
以下は各ジャンルごと
- 第1部
オブジェクト指向言語によく使われて初心者が引っかかりやすい部分を解説しているのだが、独習C#と内容が重複しているので その辺の本を読んだ人は軽く読むだけでいいかもしれない。
- 第2部
デリゲート・イベント・ジェネリック・例外処理・メモリ管理の解説 C#の機能で強力なものを解説している 第2部の解説は独習C#では薄いものもあったので、とても参考になった。 特にイベント・メモリ管理の部分に関しておすすめしたい
イベントに関してはPub/Sub パターンのサンプルコードを分かりやすく解説しているのでおすすめです。よくでてくるパターンだと思っているので。
メモリ管理に関してはガベージコレクションの挙動やメモリリークに関してサンプルを通して実験しています。ここまで実験している本は見かけないので普段意識していない人も一度読んでみるといいと思います。
- 第3部
デザインパターンとは何か、また一部のデザインパターンについて解説
上記のデザインパターンのサンプルとその解説ですが、解説に関しては特段わかりやすいと思わなかったので、別本でいいかなと思います。 デザインパターンなんて知らんよ、、、って人のとっかかり向け。
まとめ
最後まで読んでみて、C#の簡単な文法書を読んでクラス関連や、デリゲートに苦手意識がある人は読む価値があるかと思います。 この辺が得意な人は第2部からでいいかと、、、
ただ、本の触れ込みにある「オブジェクト指向が身につく」は「オブジェクト指向プログラミングに使うC#の機能が身につく」です。 (オブジェクト指向プログラミングとオブジェクト指向設計はまた別の話、、、)
あとサンプルが膨大にも関わらず(膨大だからか?)ホームページからダウンロードはできません。実行確認したい場合は手を動かしましょう。
昔読んだ、C++のクラス解説本と同じ立ち位置かなあ、、、
↓ちなみにこれ gihyo.jp